少し前に、『葡萄酒いろのワンピース』というタイトルで記事を書きました。
私の頭の中では、この「葡萄酒いろ」を「深い紫」や「赤紫」とイメージしていました。
ところが、色を勉強している者として、一度きちんと色見本で確認しようと調べ始めてびっくり。
実際の赤紫は強いて言えばピンクに近く、葡萄酒色や深い紫色とはまるで違うものだったのです。
私たちは生まれたその日から、当然のごとく身近に色がある中で暮らしています。
多くの人は赤、青、黄など一定の色を認識する力を自然と身につけます。
私も幼い頃からの積み重ねにより、色の感覚を養いました。
しかし、ひとたび色に意識の目を向けた途端、いかに自分が色について無知であるか思い知らされました。
色彩の世界に足を踏み入れて感じたことですが、色を知ることは外国語を操ることに似ている気がします。
生まれ育った国の言語、つまりある程度の色認識力は、日常生活の中でモノにすることが可能です。
一方で他国の言語、つまりプラスαの色の知識は、学びをもって会得できるものであり学んだ人だけが使いこなせるスキルなのです。
私が間違ってインプットしていた「赤紫」も、知識があれば正しい色のイメージを導き出すことができたでしょう。
……と、ずいぶん前置きが長くなってしまいました。
葡萄酒色についてもう少しお話したかったのですが、それについてはまた次回。
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